ハシビロコウ、酒屋の雄叫び!!!
6/17 : 完売していた1800ml再入荷および、720ml追加入荷しました。いずれも火入れバージョンに切り替わっております。
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一年前の今日は、もう最初の緊急事態宣言も解除されていました。大打撃を受けた分、盛り返すぞー! と意気揚々としていたように思います。
一回目の緊急事態宣言が発令され「STAY HOME」が叫ばれていたときにリリースされた、19 Shoebill。動かない鳥「ハシビロコウ」をラベルにしたため、「STAY HOMEでお酒を楽しみましょう」のメッセージは、多くの方の支持をいただき、本当にたくさんの方に愛飲いただきました。
あれから一年以上たちましたが、、、収まらぬコロナ禍で、わたしたちは、まさかの3回目となる緊急事態宣言下にあります。いくら動かないとはいえ、ハシビロコウだって黙ってじっとしているわけにはいきません!!!
・19 Shoebill 2021 / 長野
蔵元ブログでこの商品のリリースのことを知った十九ファンの方も多いことでしょう。ラベルにしたためられた、叫ぶハシビロコウのさまからは、「もう限界だぁ~。」の声が聞こえてきそうです。そういえば、つい数日前にSNSで流れてきたこちらの記事で、ハシビロコウの鳴き声の凄まじさに驚き、また頼もしく思ったものです。あちらこちらで人気者のハシビロコウ、当店近くの上野動物園でも飼育されていますが、今は会いに行くことも叶いません。
お酒は、山田錦45%精米にて仕込んだ純米大吟醸酒の生酒です。上品で華やかな香味が広がり、凛とした爽やかな後味が素晴らしすぎます。。。
超えられない限界はない、そう信じて、この2021年バージョンのハシビロコウのお酒を楽しんでいただけたらと思います!!
¥4,780 / 1800ml (税込み)
¥2,530 / 720ml (税込み)
ハシビロコウの雄叫びに便乗させていただき、酒類業界の一端の、しがない酒屋の雄叫びを以下に記します。お時間ありましたら、ぜひお付き合いくださいませ。
3回目の緊急事態宣言が、6/20までの予定で再々度延長となりました。
ご存知のとおり、今回の緊急事態宣言では酒類提供をする飲食店の休業 (飲食店での酒類提供は禁止) が要請されています。アルコールなしでの時短営業を続けるか、休業かの二者択一。前者を選んだ飲食店からは、やったはやったで、アルコールなしでは予約が入らないし、採算も取れない、やっている意味があるのか、、、という悲痛の声。後者を選んだ飲食店からは、精神状態やスタッフのモチベーションが保てない、という悲鳴。いずれからも悲痛の声しか聞こえません。
ご存じない方も多いかもしれませんが、当店のような地酒に特化した酒販店は、飲食店へのお酒の納入が売上の大半を占めます。その飲食店向けの売上がこの緊急事態宣言の影響でまったくゼロ、という日がひと月以上、40日も続いています。
飲食店向けビジネスが完全に止まった状態がこのまま続けばどうなるか。とてもではありませんが、事業はもちません。2回目の緊急事態宣言での飲食店への時短要請でも相当の大打撃を受けています。だから協力金があるのでは?という声も聞こえてきそうですが、行政から直接休業要請を受けない酒販店やワインインポーター、食材を納入する各流通業者、氷店、おしぼり業者などなど飲食店にかかわっているすべての納入業者には、協力金の支給はありません。
そして飲食店にかかわる納入業者の先には、酒蔵会社、農家、漁師、畜産家、、、。ありとあらゆる「生産者」がいます。生産者から納入業者へのビジネスもストップしています。生産者への協力金もありません。考えられないほどの負の連鎖です。
先日、旭酒造 (獺祭) が日経新聞に意見広告を出稿しました。ご覧になった方も多いと思います。反響は大きく、一律に酒類提供を禁止するのをやめて、換気の徹底や、一組あたりの客数を1人や2人単位に限定するなどの、飲食店への要請内容を具体的に掘り下げて変えるべきだという声もあがっています。
危惧しているのは、飲食店にかかわるすべてのステークホルダー (納入業者・生産者その他もろもろの業界) の存続の危機はいわずもがな、日本が誇る飲食文化がこのままでは崩れ去っていくことです。
そんな事態に陥ることを阻止するためにも、一律で酒類提供を禁止するのではなく、きめ細やかな具体的な要請内容に落とし込んでいく臨機応変さ・柔軟性を国と行政に強く求めたいと思います。
いま当店にできることは、家飲みのお酒を購入にご来店いただいたり、発送のオーダーをくださるお客さまに美味しいお酒の提案を淡々と続けていくだけなのですが、ふたたび飲食業界が上向くまで、じっと我慢して耐えるしか道はないのでしょうか。本当に厳しいです、限界だぁ~。No Sake, No Life!!!