2021-07-19

月の井 超辛口原酒 × 3

四国地方も梅雨明けして、日本全国、本格的な夏に突入しました。しかし、、、連日厳しい暑さが続いています。外を少し歩いただけでもぐったりする暑さ。この暑さに身体が慣れるまでは、決して無理はしないように心がけたいものです。

昨日入荷ですが、ユニークなコンセプトのお酒が到着しています。

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・月の井 (つきのい)  超辛口原酒 3種 / 茨城

R2BYの造りより石川達也氏を杜氏に迎えた月の井酒造さん。石川杜氏のもと、「発酵しきらせる」をコンセプトに据えて月の井のお酒が造られています。

今回入荷したのは、大吟醸、吟醸、本醸造の3つ。いわゆるアルコール添加酒です。

アルコール添加には、お酒をすっきりとした味わいに仕上げる (専門的にいえば日本酒度を上げる) 目的がありますが、月の井酒造さんでは、まず、仕込んでいるお酒を「発酵しきらせて」から、落ち着いた段階でアルコールを添加するという手法をとったといいます。

今回入荷したお酒は、3本とも日本酒度が+20を超えています。「超辛口原酒」のタイトルはそこからきています。超辛口とついておりますが、仕込みの段階でしっかりと米のポテンシャルを引き出すことで、幅のあるコク味が表現されています。

写真はスミマセン、合羽橋店で撮影したため、入荷した720ml 2種のみとなっておりますが、以下、順を追ってご案内いたしましょう。

●本醸造

チヨニシキを65%精米にて仕込んだ本醸造原酒。

爽やかなキレを感じながら、幅のある旨味、コクがしかと感じられる飲み応えある一本となっています。冷~燗までどんな温度帯でも楽しめます。ボディーがありながら飲み口はスッキリしているため、燗も軽やかにスッと身体になじみます。本醸造は1800mlのみ入荷いたしました。

¥2,860 / 1800ml (税込み)

●吟醸

出羽燦々を50%精米にて仕込んだ吟醸原酒。

スッキリとした飲み口ながら、奥行きのある旨味とコクが長く続きます。昨今、吟醸酒そのものにお目にかかれる機会がぐんと減ってきていますが、これは非常に面白い一本だと思います。冷~燗までどんな温度帯でも楽しめますが、個人的には燗がものすごく活きると感じました。

¥3,960 / 1800ml (税込み)
¥1,980 / 720ml (税込み)

●大吟醸

山田錦を40%精米にて仕込んだ大吟醸原酒。

凛とした爽やかな飲み口。奥深い旨味とコク、余韻の長さ。山田錦のポテンシャルがふんだんに楽しめます。大吟醸の常識!?を覆すといっても過言ではないくらいのインパクトの強さ。冷~燗までどんな温度帯でも楽しめます。こちらも個人的には燗推し。大吟醸は720mlのみ入荷いたしました。

¥3,300 / 720ml (税込み)

三種三様の味わいですが、いずれのお酒にも共通しているのは透明感。透明感を表現するためのアルコール添加という酒造りの手法が、石川杜氏流ならではの味わいとなって結実している3本です。ぜひそれぞれ楽しんでいただけたらと思います。


酒のサンワ / sanwasake