美山錦と羊の冒険
28BYよりリリースされた十九のPecoraシリーズ。ラベルのインパクトとユニークさが爆発的にウケたのが記憶に新しいですが、リリースについては、以下のような背景があります。
長野や東北を中心に栽培される、酒造好適米・美山錦は、十九との相性がとりわけよく、熟成によっても絶妙の旨味が表現されています。
ただ昨今、長野県内で美山錦に代わる酒米の開発・品種登録が行われていることから、数年後には美山錦がなくなってしまうかもしれない、という危惧があり、十九醸造元の尾澤酒造場としては、今後も美山錦でお酒を醸していくべく、県内のとある若手農家と契約栽培をはじめています。本来のあるべき美山錦の質を目指し、減農薬・有機肥料による酒米づくりに挑戦しています。
蔵のある信州新町のシンボルである羊。羊の飼育家より調達した羊の堆肥も含めた有機肥料、、という循環もふくめた美山錦で造るお酒を、羊の意であるイタリア語”Pecora”と名付け、信州新町で繁殖・飼育されている羊 (サフォーク種) をラベルにあしらっています。
・十九 (じゅうく) 純米吟醸 生 Pecora 2016 & 2017 / 長野
Pecora 2016 (28BY・写真左) については、有機栽培の美山錦ゆえ、その熟成をみてみたいということから、昨シーズンいただいていた量の一部は販売を行わずに当店で氷温熟成しておりました。
再リリースのタイミングを見計らっていたそのタイミングでPecora 2017 (29BY・写真右) のリリースが決まり、並行販売することにいたしました。
2017のラベルは、このお酒の成長っぷりが反映され、羊と少女が一緒になって音楽を奏でています (おそらくロックンロールではないかとw)。
従来の十九らしい、しっかりとした深いコク味と酸。ラムチョップと合わせたくなってきました。。。
熟成Pecoraと新生Pecora、ぜひ比べ飲みしてみてください。美山錦。
¥3,672 / 1800ml (税込み)
¥1,944 / 720ml (税込み)
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4/10 Pecora 2016 1800mlのみ完売いたしました